耳鳴り、難聴は連動する
難聴と言われるなかで、治りにくいものに感音性難聴があります。
当院に来られる難聴の9割が、感音性難聴になります。
難聴は感音性難聴と、伝音性難聴に分かれます。
伝音性難聴は原因が分かりすく、治療がたてやすい難聴になります。
感音性難聴は突発性難聴やメニエール病、薬剤の副作用など、原因がはっきりしないものがほとんどです。
そのため、病院では治療方法が立てにくく経過観察することになります。
耳鳴りの9割に難聴があり、難聴の半数に耳鳴りがあると言います。
また、耳鳴り・難聴は慢性化しやすく、うつ病や認知症の危険性が高まるという研究結果も増えています。
実際当院に相談のある方の半数以上に、うつ傾向はみられます。
耳鳴り・難聴は早く改善することが重要になります。
感音性難聴は補聴器がきかない
感音性難聴は補聴器をつけても、改善することが少ないです。
そのため、悪化しやすく
・日常生活に支障がでている
・会話をするのが億劫になった
・コミュニケーションが減った
などのご相談を頂きます。
原因不明と言われる感音性難聴ですが、血流不全が大きな誘因となります。
但し、耳周囲の血流だけの問題ではありません。
身体全身の血流環境が問題になります。
血流不全の原因は様々で、ストレスや睡眠不足なども関係します。
交感神経が優位になりやすい現代病の1つです。
最近は10代~20代のご相談も増えています。
その1つが、イヤホン難聴と言われるものです。
通常耳の疲労は16時間ほどで回復します。
しかし毎日長い時間、音を聞いていると回復することが出来なくなります。
特にイヤホンから音漏れしている音量で、聞いている人は大きな負担がかかります。
音漏れイヤホンの音量は、幹線道路の車の騒音レベルです。
騒音をずっと聞いていると、若くても支障が出ますよね。
耳鳴り、難聴、めまいは連動する
耳鳴り、難聴などの耳の病気は誰でも起こるということです。
更に耳鳴り、難聴はめまいとも連動しやすいです。
めまいに関係する三半規管は耳にあります。
そのためこれらは複合して発症しやいです。
当院でも、単独の症状より2つ以上複合するほうが多いです。
早期発見、早期治療が重要です。
・聞き返すことが増えた
・話し声が大きいと言われる
・呼び鈴やレンジの音が聞き取りづらい
などの人は、隠れ難聴の可能性があります。
放置せずに早めの対応をお願い致します。
東洋医学に未病という言葉があります。
「まだ病気ではないが、健康から遠のきつつある状態」
を指します。
大病になる前にきちんとケアをして防いでいきましょう。
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