発達障害の問題行動と対処法|困りごとは“特性”を理解すれば変わる

【発達障害の主な問題行動と対処法】

困りごとは“性格”ではなく“特性”から生まれる

発達障害の子どもたちは、 「わざとやっている」「怠けている」わけではありません。

脳の特性によって、 行動・感情・注意のコントロールが難しくなる ため、 周囲から“問題行動”に見えることが起こります。

まず大切なのは、 困っているのは子ども自身 という視点で関わること。

ここでは、発達障害でよく見られる行動と、 家庭でできる対処法を分かりやすくまとめます。

① じっとできない・落ち着かない(多動)

● よくある行動

  • 座っていられない
  • すぐ立ち歩く
  • 体が常に動いている
  • 順番を待てない

多動は“エネルギーが高い”特性。 叱って止めるより、発散させるほうがうまくいきます。

● 対処法

  • 短い時間で区切る(5分集中→1分休憩)
  • 体を動かす時間を先に作る
  • 視覚的なルール(タイマー・カード)を使う
  • 「動きたい気持ち」を否定しない

「落ち着きがない=悪い」ではなく、 脳の特性として理解すること が大切です。

② 忘れ物が多い・段取りが苦手(注意欠如)

● よくある行動

  • 宿題を忘れる
  • 物をなくす
  • 指示を聞き逃す
  • 途中で別のことを始める

これは“やる気がない”のではなく、 注意の切り替えが苦手な特性 です。

● 対処法

  • やることリストを見える場所に貼る
  • 1つずつ短く伝える
  • チェックリストで一緒に確認する
  • 「忘れた=怠け」ではないと理解する

「どうしてできないの?」ではなく、 “どうすればできる環境になるか” を考えることがポイント。

③ こだわりが強い・切り替えが苦手(自閉スペクトラム)

● よくある行動

  • 同じ順番じゃないと嫌
  • 急な予定変更でパニック
  • 気持ちの切り替えができない
  • 同じ遊びを繰り返す

こだわりは“安心するための行動”。 無理にやめさせると不安が強くなります。

● 対処法

  • 見通しを伝える(「あと3分で終わり」)
  • 選択肢を渡す(「先に靴?水筒?」)
  • 急な変更は事前に予告する
  • こだわりを否定しない

「この子は準備に時間が必要なんだ」と理解するだけで、 親のストレスも大きく減ります。

④ 感情のコントロールが難しい(癇癪・メルトダウン)

● よくある行動

  • すぐ怒る
  • 泣き出す
  • パニックになる
  • 物を投げる

これは“わがまま”ではなく、 脳の処理が追いつかず、感情があふれてしまう状態

● 対処法

  • 落ち着くまで待つ(話しても逆効果)
  • 静かな場所に移動する
  • 気持ちの言葉を代弁する
    • 「嫌だったんだね」
    • 「びっくりしたんだね」
  • 落ち着いた後に短く説明する

叱るより、まず安心させることが大切です。

⑤ 友達トラブルが多い(コミュニケーションの苦手さ)

● よくある行動

  • 空気が読めないと言われる
  • 一方的に話す
  • 冗談が通じない
  • 友達とぶつかりやすい

これは“悪気がないのに誤解されやすい”特性。

● 対処法

  • 具体的に教える(「こう言うと伝わるよ」)
  • ロールプレイで練習する
  • 成功体験を増やす
  • 周囲に「悪気はない」ことを理解してもらう

抽象的な説明より、 具体的な例 があると理解しやすくなります。

⑥ 感覚過敏・鈍麻(音・光・触覚)

● よくある行動

  • 大きな音が苦手
  • 服のタグが気になる
  • 触られるのが嫌
  • 逆に痛みに鈍い

感覚の問題は“努力ではどうにもならない”部分。

● 対処法

  • イヤーマフ・帽子・柔らかい服を使う
  • 無理に慣れさせようとしない
  • 刺激の少ない環境を作る
  • 本人の“嫌”を尊重する

環境調整が一番のサポートになります。

まとめ:問題行動ではなく“特性”として理解する

発達障害の子どもたちの行動は、 性格でも、育て方のせいでもありません。

  • 注意がそれやすい
  • 感情があふれやすい
  • 切り替えが苦手
  • 感覚が敏感
  • こだわりが強い

これらはすべて 脳の特性

大切なのは、 否定ではなく理解。叱るより環境調整。押さえつけるより見守り。

この関わり方が、 子どもの安心と自信を育て、 問題行動は自然と減っていきます。



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