【東洋医学からみる】心因性失声症“声が出ない”悩みと改善への道

心因性失声症とは

心因性失声症は、声帯や喉に器質的な異常がないにもかかわらず、声が出なくなる症状です。
突然声が出なくなったり、ささやき声しか出ない状態が続くこともあり、本人にとって大きな不安を伴います。

原因として多いのは、

  • 精神的ストレス
  • 心理的ショック
  • 強い緊張
  • 感情の抑圧

といった心の負担です。
声を出す筋肉が過度に緊張したり、脳が「声を出す」という指令をうまく出せなくなることで発症すると考えられています。

学生にも社会人にも見られる症状ですが、背景となるストレスの種類は大きく異なります。

 

学生に多い心因性失声症の背景

学生生活は、心の負担がかかりやすい環境です。
特に以下のような場面で症状が出やすくなります。

  • 発表や面接など、人前で話す場面
  • テストや受験のプレッシャー
  • 部活動での緊張や人間関係
  • 友人関係のストレス
  • 家庭環境の変化

真面目で責任感が強く、「失敗したくない」「迷惑をかけたくない」と考える学生ほど、心因性の症状が出やすい傾向があります。

また、感情をうまく言葉にできず、心の中に溜め込んでしまうことが、喉の不調として現れることもあります。

 

社会人に多い心因性失声症の背景

社会人の場合、学生とは異なるストレスが影響します。

  • 職場での人間関係
  • 過度な責任やプレッシャー
  • クレーム対応や接客での緊張
  • 長時間労働や睡眠不足
  • 家庭と仕事の両立による負担

特に「声を使う仕事(教師・営業・接客)」の方は、声が出ないことが大きな不安につながり、さらに症状を悪化させることがあります。

社会人はストレスを抱えても「弱音を吐けない」「休めない」という状況が多く、心因性の症状が表面化しやすい点も特徴です。

 

東洋医学からみた心因性失声症

東洋医学では、身体は「気・血・水」のバランスで成り立つと考えます。
心因性失声症に深く関わるのは「気」の滞り(気滞)です。

喉には「経絡(けいらく)」と呼ばれる気の通り道が走っており、ストレスが続くとこの流れが滞り、声を出す機能が阻害されると捉えます。

また、感情の調整を司る「肝」の働きが乱れると、気の巡りが悪くなり、喉の不調につながるとされています。

学生も社会人も、ストレスの種類は違っても「気の滞り」が起こる点は共通しています。

 

東洋医学的アプローチ

1. 鍼灸治療

鍼灸は、滞った気の流れを整え、喉周囲や肝経にアプローチすることで、声を出す筋肉の緊張を和らげます。

学生には姿勢の乱れや肩こり、社会人には疲労やストレスによる全身の緊張が多く、全身調整を行うことで心身の負担が軽減されやすくなります。

2. 漢方薬

漢方は、気の巡りを整え、ストレスによる内臓の負担を軽減します。

学生には「緊張しやすい体質」や「睡眠の乱れ」、社会人には「疲労の蓄積」や「ストレス過多」など、それぞれの生活背景に合わせて処方されます。

3. 生活指導・心身のケア

呼吸法やリラクゼーション、ストレスマネジメントの指導を行い、心と身体の調和を図ります。

  • 学生には「頑張りすぎない工夫」「気持ちを言葉にする練習」
  • 社会人には「休息の取り方」「仕事の負担の整理」

など、年齢や環境に合わせたサポートを行います。

 

改善に向けて

心因性失声症は、心と身体の両面からアプローチすることで改善が期待できる症状です。
東洋医学は、症状だけでなく、その背景にあるストレスや感情の滞りにも働きかけ、自然治癒力を高めることを目指します。

声が出にくい、かすれる、喉が詰まるような感覚が続く場合は、早めに相談することをおすすめします。
学生も社会人も、心と身体のバランスを整えることで、日常生活を安心して過ごせるようになります。



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