【起立性調節障害は起こしても治らない】なぜ?

朝起きれない=起立性調節障害ではない

朝の体調不良で登校できない人の多くが 起立性調節障害 と診断されます。

 

病院では、立ち眩み、失神、気分不良、朝の起床困難、頭痛、腹痛、食欲不振、倦怠感などの症状が2つ以上ある場合に、起立性調節障害と診断されることが多いです。

 

起立性調節障害は不調の結果であり、原因ではありません。

不調の本当の原因は人それぞれ違います。

 

・塾や部活、授業時間の増加など生活環境の変化

・友だち、クラスメイトとのトラブル

・睡眠不足、栄養不足による不調

などが原因のことも多いです。

 

それ以外に神経発達症が誘因で体調不良になる事もあります。

神経発達症(発達障害)がある子の学校生活は、苦痛なことも多いです。

神経発達症の子は、学校生活で苦痛を繰り返すことで体調不調になります。

 

学童期の神経発達症は約10%の割合と言われます。

グレーゾーンを含めるともっと多くなります。

 

神経発達症で不調になる理由とは

神経発達症の場合、集団生活が苦手なことも多いです。

 

・ひとが多いところが苦手

・たくさんの声がする所が苦手

・ルールを守ることが苦手

このような場合、集団生活を苦痛なく過ごすことは可能でしょうか?

 

起立性調節障害だから、朝起きれないのだと思い込んでいませんか?

当院で起立性調節障害のご相談の約半数に、神経発達症の傾向がみられます。

病院で診断がついている方もいますし、グレーゾーンの方も多いです。

 

神経発達症は脳の発達の凹凸です。

発達の凹凸により、脳の処理がうまくできないことがあります。

 

そのため集団生活で支障がでてくることがあります。

・周りの人からの視線が怖い

・周りの音が騒音のように聞こえる

・予定が急に変わると対処できない

このような環境で、元気に過ごすことが出来るでしょうか?

 

わが子のいまの困りごとを理解する

自分の子が体調不良になると、親は不安になりますよね。

当院でも子供を心配する、多くの親御さんからご相談があります。

病院を何件も受診することもよく聞きます。

 

子どもが学校に行けないことで、将来を不安に思うことは分かります。

しかし、大事なのはいま現在子どもが苦しんでいるという現実です。

 

子どもの将来のためにと、無理やり通学させている家庭もあります。

その気持ちもよく分かります。

しかし、いまツライ現実を頑張れる体力はありません。

 

頑張って、頑張って、頑張りすぎて、いまの不調になっています。

身体が悲鳴を上げている時は、限界です。

 

頑張っても、頑張れないときがあります。

その時はちょっと休みましょう。

 

まずは、子どもが元気になることが一番です。

元気になってから、やりたいことを見つけて行きましょう。



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