「歯医者さんでマウスピースを作ったけど、良くならない…」 「つけている間は楽だけど、外すとまた痛い」
こうした声はとても多いです。 実は、マウスピースは“ある部分”には効果がありますが、 顎関節症そのものを治す道具ではありません。
女性に顎関節症が多い理由と合わせて、 なぜ治らないのかをわかりやすく解説します。
マウスピースの役割は「歯を守ること」
まず知ってほしいのは、 マウスピースは “歯を守るための道具” だということ。
- 歯ぎしりで歯が削れるのを防ぐ
- 食いしばりの力を分散する
- 顎関節への衝撃を軽減する
このように、 症状の悪化を防ぐための“保護装置” という位置づけです。
つまり、 原因を治すものではない のです。
なぜ治らないのか?
① 食いしばりの“原因”が残ったままだから
食いしばりは、 女性の場合とくに以下の影響を受けやすい。
- ストレス
- 自律神経の乱れ
- 肩こり・首こり
- 姿勢の崩れ
- ホルモンバランスの変化
これらが改善しない限り、 マウスピースを外した瞬間から、また食いしばりが始まります。
② 日中のクセには効果がない
多くの女性が気づいていないのが、 食いしばりの7〜8割は“日中”に起きているという事実。
- 仕事中
- 家事中
- 運転中
- スマホを見ているとき
- 緊張しているとき
こうした場面で、 無意識に顎に力が入っています。
夜だけマウスピースをつけても、 日中のクセが残っていれば改善しないのは当然です。
③ 顎だけでなく“全身のバランス”が崩れている
顎関節症は、顎だけの問題ではありません。
- 首のゆがみ
- 肩の緊張
- 呼吸の浅さ
- 姿勢の崩れ
- 骨盤のゆがみ
これらが積み重なると、 顎に負担が集中します。
マウスピースでは、 体のゆがみや緊張までは整えられません。
④ 女性特有のリズムが影響する
女性はホルモンの変化により、 筋肉や関節の柔軟性が変わりやすい。
- 生理前に顎が痛くなる
- 更年期で食いしばりが強くなる
- 産後に顎が疲れやすい
こうした変化は、 マウスピースでは対応できません。
マウスピースは“悪者”ではない
誤解しないでほしいのは、 マウスピース自体はとても役立つということ。
- 歯を守る
- 痛みの悪化を防ぐ
- 一時的に負担を軽減する
ただし、 根本改善には“体の状態を整えること”が欠かせない というだけです。
女性が改善しやすくなるポイント
- 肩・首の緊張をゆるめる
- 姿勢を整える
- 呼吸を深くする
- 自律神経を整える
- 日中の食いしばりに気づく
- 睡眠の質を上げる
これらを整えることで、 マウスピースの効果も高まり、 顎関節症は改善しやすくなります。
次回は、顎関節症と“姿勢・食いしばり”の深い関係について解説します。 日常で無意識に起きるクセを、改善のヒントとあわせてお伝えします。
▶次を読む
【第3回】姿勢・食いしばり
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