ヨーグルトで腸活が悪化する理由|IBSとFODMAPを鍼灸師が解説

【ヨーグルトで腸活がうまくいかない理由】

「腸活を始めたのに、お腹の調子が良くならない」 「ヨーグルトを食べると逆にお腹が張る」 「健康に良いはずの食べ物で不調が悪化する」

そんな経験はありませんか。

腸活は良いことのように思えますが、 体質によっては逆効果になることがあるのです。

特に、腹痛・下痢・ガス・腹部膨満感などが続く方は、 “腸に良いと思って食べているもの”が負担になっている可能性があります。

「腸に良い食品」が全員に合うわけではない

ヨーグルト、納豆、りんご…。 どれも「腸に良い」「健康に良い」というイメージがありますよね。

  • 発酵食品(ヨーグルト・納豆)
  • ビタミンや食物繊維が豊富な果物(りんご)

毎日食べている方も多いと思います。

しかし、実はこれらが お腹の負担になる人が一定数いる のです。

パン、麺類、乳製品なども同じで、 「健康に良いと思って続けていたら、逆に悪化していた」というケースは珍しくありません。

腸活が逆効果になる理由:FODMAP(フォドマップ)

腸活がうまくいかない人の多くが関係しているのが、 FODMAP(フォドマップ) という概念です。

これは2005年、オーストラリアのモナッシュ大学が発表した IBS(過敏性腸症候群)向けの食事法 です。

 FODMAPとは

吸収されにくく、腸で発酵しやすい糖質の総称です。

  • Fermentable(発酵性)
  • Oligosaccharides(オリゴ糖)
  • Disaccharides(二糖類)
  • Monosaccharides(単糖類)
  • And Polyols(ポリオール)

これらの頭文字をとって FODMAP と呼びます。

FODMAPが多い食品は腸でガスを発生させる

FODMAPは小腸で吸収されにくく、 そのまま大腸に移動して発酵します。

その結果、

  • ガスが大量に発生
  • 腹部膨満感
  • おならの増加
  • 下痢
  • 腹痛

などの症状が起こります。

つまり、 腸活で食べている食品が、あなたの腸では“ガス製造機”になっている可能性があるのです。

高FODMAPと低FODMAPの例

あなたが普段食べているものはどちらでしょうか?

区分 低FODMAP 高FODMAP
穀物 米、玄米、そば 小麦、トウモロコシ
野菜 トマト、にんじん 豆類、玉ねぎ、キノコ類
たんぱく質 牛肉、豚肉、鶏肉 ソーセージ、豆乳
乳製品 バター、マーガリン 牛乳、ヨーグルト
果物 バナナ、イチゴ りんご、ドライフルーツ

「えっ、ヨーグルトやりんごが高FODMAPなの?」 と驚く方も多いです。

腸に良いイメージの食品でも、 IBSの人には負担になることがあるのです。

IBSの3割は低FODMAP食が有効という研究結果

すべての人に合うわけではありませんが、 研究では IBSの約3割に低FODMAP食が有効 とされています。

特に、

  • ガス型IBS
  • 腹部膨満感が強い人
  • 下痢が続く人

には効果が出やすい傾向があります。

低FODMAP食の進め方(基本の3ステップ)

低FODMAP食は、次の3段階で行います。

① 制限期間

高FODMAP食品をできるだけ避ける期間。 腸の負担を減らし、症状が落ち着くか確認します。

② 再導入期間

高FODMAP食品をグループごとに少量ずつ食べ、 どの食品が自分に合わないのかを確認します。

③ 維持期間

自分に合わない食品だけを避け、 合う食品は普通に食べる生活に戻します。

東洋医学からみた「腸活がうまくいかない理由」

東洋医学では、腸の不調は 体質の偏り と考えます。

特に腸が弱い人は、

  • 気滞(ストレスで気が巡らない)
  • 脾虚(胃腸が弱い)
  • 気逆(気が逆流してガスが溜まる)

などの体質が関係しており、 “腸に良い食品”でも負担になることがあります。

つまり、 体質に合わない腸活は逆効果になる のです。

体質に合わない腸活を続けると…

  • ガスが増える
  • お腹が張る
  • 下痢が続く
  • 腹痛が悪化する
  • IBSが慢性化する

「腸に良いはずなのに悪化する」という方は、 体質とFODMAPの両方を見直す必要があります。

まとめ|腸活は“あなたの腸に合う方法”を選ぶことが大切

腸活は良いことですが、 万人に合う腸活は存在しません。

  • ヨーグルトが合う人
  • ヨーグルトで悪化する人
  • りんごで改善する人
  • りんごでガスが増える人

腸は人によってまったく違います。

だからこそ、 あなたの腸に合う食事を見つけることが大切です。

低FODMAP食はそのヒントになります。

腸の不調が続く方は、 体質から整える東洋医学の視点も取り入れながら、 無理のない腸活をしていきましょう。

▶ ガス型IBSはFODMAPの影響を強く受けます。ガス型IBSについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。



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