アルコールと自律神経の不調
お酒を飲むと、気分が軽くなったり、緊張がほぐれたりします。 友人と飲む時間は楽しく、ほろ酔いの心地よさは多くの人が感じるものです。
しかし、あなたは次のような理由でお酒を飲んでいませんか。
- 緊張や不安を和らげたい
- 飲まないとやる気が出ない
- 寝つきを良くするために飲む
もし思い当たるなら、アルコールと自律神経の関係を一度知っておくことが大切です。 お酒は「気分を良くする」一方で、心身に大きな負担をかけることがあります。
アルコールが気分を良くする仕組み
アルコールを飲むと、脳から ドーパミン が分泌されます。 ドーパミンは「快感」「高揚感」「幸福感」をもたらす神経伝達物質です。
そのため、飲酒すると気分が良くなり、楽しく感じるのは自然な反応です。 しかし、この快感は一時的なもので、身体の内部では別の変化が起こっています。
アルコールが不安を強める理由
不安を紛らわせるために飲酒している人は少なくありません。 しかし、アルコールが抜けると 不安感が強くなる という現象が起こります。
これは、ドーパミンによって一時的に抑えられていた不安が、 酔いがさめると“反動”として強く出るためです。
飲んでいる間は不安が和らぐ → 酔いがさめると不安が増す → また飲みたくなる
この流れが習慣化につながりやすくなります。
特に、
- パニック症
- 社交不安
- うつ状態 などを抱えている人は、アルコールによって症状が悪化することがあります。
アルコールが引き起こす「自律神経の不調」を詳しく
ここから、RYUICHIさんが特に伝えたい 不調の部分を深掘り していきます。
アルコールは、交感神経と副交感神経のバランスを大きく乱します。 その結果、次のような不調が現れやすくなります。
① 動悸・息苦しさ・胸の圧迫感
アルコールが抜ける過程で、身体は血糖値を上げるためにアドレナリンを分泌します。 アドレナリンは交感神経を刺激するため、
- 心臓がバクバクする
- 呼吸が浅くなる
- 胸が締め付けられる
といった症状が出やすくなります。
パニック発作のような症状が出る人もいます。
② 不安感・焦燥感・落ち着かない感覚
アルコールは一時的に不安を抑えますが、 酔いがさめると反動で不安が増幅します。
- 何もないのに不安になる
- そわそわして落ち着かない
- 気持ちが沈む
- 些細なことで不安が爆発する
こうした症状は、アルコールによる自律神経の乱れが背景にあることがあります。
③ イライラ・怒りっぽさ・感情のコントロール低下
アルコールは脳の前頭前野の働きを弱め、感情のブレーキが効きにくくなります。
- 些細なことでイライラする
- 家族に当たってしまう
- 感情の波が激しくなる
こうした変化は、本人も気づきにくいのが特徴です。
④ 集中力低下・思考力の低下・ミスが増える
アルコールは脳の働きを鈍らせ、 翌日にも影響が残ることがあります。
- 仕事に集中できない
- 記憶力が落ちる
- 判断力が鈍る
「二日酔いのせい」と思われがちですが、 実際には自律神経の乱れが関係しています。
⑤ 倦怠感・疲労感・やる気が出ない
アルコールは睡眠の質を低下させます。 眠りが浅くなるため、身体が回復しません。
- 朝起きても疲れが取れない
- 体が重い
- やる気が出ない
こうした症状が続くと、 「うつ状態」に近い感覚になる人もいます。
⑥ 胃腸の不調・食欲の乱れ
アルコールは胃腸の働きを弱らせます。
- 胃もたれ
- 食欲不振
- 下痢・便秘
- 胃のムカムカ
胃腸の不調は自律神経の乱れと直結しているため、 悪循環が起こりやすくなります。
東洋医学から見たアルコールと心身の乱れ
東洋医学では、アルコールは 肝(かん) に負担をかけると考えます。 肝は気の巡りを調整し、情緒の安定に深く関わる臓です。
肝が乱れると、
- イライラ
- 不安
- 気分の波
- 眠りの浅さ
などが出やすくなります。
また、アルコールは 脾(ひ) の働きも弱らせ、 疲れやすさや倦怠感につながります。
現代医学と東洋医学の視点は異なりますが、 飲酒が心身のバランスを乱す という点では一致しています。
お酒は“適度に楽しむ”ことが大切
お酒そのものが悪いわけではありません。 楽しい時間を彩ることもありますし、コミュニケーションの潤滑油にもなります。
しかし、 不安を紛らわせるための飲酒 眠るための飲酒 は、心身を疲れさせる原因になります。
身体が疲れると、心も疲れます。 まずは身体を労わり、心が休まる環境を整えることが大切です。
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