【心因性失声症】急に声がでない、かすれ声は治るのか?

突然しゃべれなくなる恐怖

心因性失声症は声帯や喉に異状がないのに、声が出せない状態です。

さっきまで普通に話していたのに、「急にしゃべれなくなった」と言われます。

 

失声症と言っても症状は様々です。

・声がほとんどでない

・ささやき声くらい

・かすれ声になる

など、色々な場合があります。

 

日常生活に支障がある場合は、早期の治療が大切です。

声がうまく出せなくなると、コミュニケーションが取りづらくなります。

そうなると、他の不調があらわれます。

 

心因性失声症は自然に治る事もありますが、繰り返しやすい病気です。

原因を理解して、きちんと対策を立てましょう。

 

自分を守るための正しい反応

心因性失声症は、転換性障害に分類されます。

転換性障害とは、強いストレスなどからの自己防衛反応で、身体症状に不調がでていることです。

身体に不調がでているのに、病院の検査で特に異常が見つかりません。

 

病院の検査で異常がないので、何度も病院を変えて検査される場合も多いです。

症状に対する病名がつくことはありますが、根本的な改善にはなりません。

 

心因性失声症は自己防衛の結果、声に異状がでている状態です。

身体症状の不調は、どこに出るか分かりません。

声の不調、筋肉のケイレン、視力や聴力、痛みとしてでる人もいます。

 

心因性失声症の治療には、まず自分の状態を自覚する必要があります。

・自分の身体が、なぜこのような反応をしているのか

・自分の身体と心は、いまどうなのか

・どうしたら、この状態が変わっていくのか

この様な事に、きちんと向き合うことが解決の糸口となります。

 

心因性失声症は、思春期から30代の女性に多いと言われます。

当院でも、中高学生や声に関係するお仕事の方からのご相談が多いです。

 

症状が治まらないと、学生だと不登校にも繋がりますし、社会人の場合は休職する場合もあります。

どちらも長引くと、心的ストレスも大きくなります。

 

何もしないと、何も変わりません。

 

知らなかった自分の事を知るチャンス

心因性失声症は、ストレスの影響が大きいです。

ストレスだけで不調が起こる訳ではありませんが、大きな要因になるの間違いありません。

 

本人が自覚しているストレスもありますが、自覚がないストレスもあります。

それを一緒に考える事から始まります。

 

性格的にストレスを感じやすい人もいます。

・他人の機嫌が分かるひと

・空気を読むのが上手なひと

・周りの意見に合わせるひと

・真面目なひと

・神経質なひと

などは、人といることでストレスを感じやすくなります。

 

ストレスを感じる事は、悪いことばかりではありません。

ストレスを感じることで、自律神経を調整する働きもあります。

 

しかし、過剰なストレスは身体の負担となります。

自分がストレスを貯め込みやすい性格ではないか。

貯め込みやすいなら、それを発散する方法を知りましょう。

 

今日の行動が、明日のあなたを作ります。

今日から一緒に頑張りましょう。



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